介護職はイメージ通りか

日本全国でヘルパーとして働いている人の数は190万人にのぼります。2000年に介護保険が施行され、高齢化が社会問題になり注目が集まるようになっている介護業界ですが、世間一般に介護職はどのようなイメージを持たれているのでしょうか。昔から介護職の仕事はきつい、汚い、給料が安いという3Kのイメージがある、と多方面から聞かれます。不規則な勤務形態のうえに毎日のお風呂介助や移乗介助といった重労働に、トイレの介助や排泄物の処理もあったりして、必ずしも楽な仕事環境とはいえません。

しかし近年3Kのうちのひとつ、給料が安いと言われていた部分が、目に見えて変化してきました。介護職の人材確保を主目的に処遇改善金が創設され、介護職として働く労働者の給料が大きく上昇してきました。今後もキャリアを重ねた介護職で働く労働者に、一定の条件をクリアするとさらに賃金の上乗せが検討されています。また、その他の3K、きつい、汚いといった部分も昔と比べ大きく改善されてきています。背景として、オムツなど生理用品が品質改良によって簡単に処理しやすくなっていることや、福祉用具も充実して介助する側の負担が減ったことが挙げられます。キレイで豪華な老人ホームが次々と誕生していることもイメージ改善につながっている大きな要因でしょう。このように昔のイメージが定着している介護業界ですが、確実に働きやすい環境に改善されつつあります。昔のイメージから脱却する時期に入っているのではないでしょうか。変化している介護業界をもっと知りたい人はこちらも要チェックです。